= 手術 2 =
【え~~やっぱり!!・・・】
手術の準備が始まった。 さすがに4回目となると慣れたもの!?
そんなことはない、やはり緊張する。
『緊張してもしかたないのになー 後は任せるだけなのに』と思いながらも
ナース:「はい、ストレッチャーに移動して下さい」
「それでは、手術室に移動します」
ドラマで見た手術室に運ばれる様子が思い浮かぶ。
『自分が運ばれている様子はあんな感じなんだろうなー』と自分が運ばれている様子が頭に浮かんだ。
手術室に入る。 やはりどこの病院でも機械だらけの冷たく感じる部屋だ。
ナース:「はい、手術台に移動します いち、にの、さん」 「よいしょ」
それからは慌ただしく横になったり、針を刺されたり。 しかし手際よく作業は進んでいくといった感じが寝ていながらも感じ取れる。 今から手術される身でありながら、なんか気持ちいいし 心地良い。
『俺って変かな? 変態?』『まっ、いいか 心地いいのだから』
そして、麻酔がかけられ手術が始まった・・・
無事手術は終わった。 前回の手術とは大きく違うことが一件 痛みが全然違う、確かに痛いのは痛い、当然である腹を切られているのだから、しかし翌日から普通に歩ける痛みだった。
腹腔鏡手術で胆のう摘出ができたからである。 実は手術前の先生からの説明で、まずは腹腔鏡手術を試みるが、前回の手術の癒着が激しいと摘出が難しいので、開腹手術になる可能性があるとのことだった。
腹腔鏡手術の傷は『えっ、こんなもの。』と思えるぐらい小さい。
前回が大きすぎるのでそう感じるのかもしれないが(あくまでも個人的な尺度での感想)
へその傷なんかはぜよく見ないとわからないくらいだ。
こんな所からよく取り出せるなと思う。 蛸が小さな穴をすり抜けるような感じかな?
(あくまでも個人的な感想)
癒着はやはりあったそうである。結構削ぐのに、大変だったみたいである。肉の脂身と赤身をそぐ感じかな?(あくまでも個人的な感想 )
術後後4日で退院した。(手術前日、手術日を含め6日間)
病理検査の結果やはり悪性(癌)であった。前述のとおり、転移ではなかった
『う~~ん、2つ目か』『自分のことよりは、家族のことを考えるほうが辛いなー』
『とりあえず今回も早期治療ができたので運がいいか』